分散局面で始まり乱戦から白がリードする
Lizzle_KataGo の操作方法
Lizzle_KataGo では,次のように検討したい局面を表示します。
下向き矢印キーを押すと1手ずつ,「pagedown」キーを押すと10手ずつ進みます。下図に白35(小さい黒丸が付いた左辺の白石)まで進めた局面を示します。
上図の左側の下半分に勝率ヒストグラムが表示されています。赤色線が勝率,青色線が目差を表しています。局面は分散化しており,2子局でありながら目差7.7と接近しています。
しかし,黒の次の一手は,上図の緑色で示される KataGo の推奨手と一致した絶好点でした。この手の後,目差は再び 15 前後に開きます。
「次の一手の棋譜並べ」で考えてみましょう
左側の「次の一手の棋譜並べ」で,「2子局」をクリックし,「2022-06-28 M.Ken ...」をクリックすると,棋譜の終局図が表示されます。そこで,手数窓 No. に「49」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図の局面になります。戻りボタン << ,進みボタン >> を使って,この前後の手順を確認してみましょう。このあと,黒はどのように打てば,一局の主導権を取れるでしょうか?
下辺の白を取り切れば大優勢になった
下辺は,黒「48」と下辺の白一群の中央への出口を塞いだところです。白はこれにかまわず,白「49」と右辺の模様を拡げようとしました。下図に,KataGo の推奨展開図を示します。黒「46」の右斜め下に打てば,下辺の白一群を取り切ることができました。一方,右辺の白模様は,一手では大きく囲うことができません。この展開図は,黒の大優勢を示しています。
左下で黒は損をしたが右上に先行すれば
下図は,下辺の白石から白「71」と伸びたのに対し,黒「72」と受け,白「73」の割り込みが生じて,白「77」(小さい黒丸が付いた白石)の切断が成功した局面です。これは,黒「72」が緩手で,代わりに白「77」の場所に打っておくべきでした。
上図は,左下で白が成功しましたが,黒は右上に眼を向けて,青色で示される KataGo の推奨手を打てば,主導権を維持することができました。
下図に,KataGo の推奨展開図を示します。このように,右上の白を攻めれば,右辺の黒一群は,自然に中央へ出られて,死活の心配がなくなります。このようになれば,下辺の黒模様は,白から侵入される機会がなくなり,大きな黒地を見込むことができました。
中央の乱戦から白が一歩抜け出す
黒は,上述した KataGo の推奨手を逃しました。このため,下図に示すように,白は右辺の黒一団の弱みを見ながら,下辺の黒模様の削減に向かいました。白は右辺から切り離されて眼形も怪しいまま,右辺の黒一群の弱みを突きながら乱戦に持ち込みました。下図の左側に表示されている勝率ヒストグラムを見ると,上下に3回大きく振れています。但し,青色の目差表示は,常に黒側にあるので,黒の優勢は続いています。
さて,いま白「121」(小さい黒丸が付いた白石)と,中央左側の黒石にツケを打ったところです。ここで,黒はどう打つのが良いでしょうか?
KataGo の推奨手は,上図に見るように,ツケられた黒石から上へ伸びる手でした。しかし,実践譜では,黒は下へ継いでしまいました。下は切られても,左辺からの黒石は下辺につながっているので心配ないところでした。上へ伸びて,中央と右辺の白一群との両ガラミに持ち込めば,黒の勝勢でした。
黒「122」と下を継いだため,白が上辺へ逃げ出すのを止めることができなくなりました。白「123」と上へ伸びた手によって,下図の左側に表示されている勝率ヒストグラムは白に大きく傾き,目差も白3.6になりました。この手以降は,再逆転はありませんでした。